午前5時以降の様子について
控訴審の山口氏の陳述書の残り部分を公開していきます
Twitterでは公開してる人もいますが、見にくいですからね。
午前5時ごろ起きてから、部屋を出ていくまでの様子。
5.午前5時頃の出来事について
伊藤氏は、「4日午前5時頃に強姦致傷の被害を受けた」旨の主張を原審で行い、
自分の著書(「Black Box」)でも明確にそのように記載をしており、私は、
伊藤氏のこうした主張に対して、一貫して強く否認しています。
私は、「午前2時から3時頃に合意の上で性行為をした」旨を認めたに過ぎません。
伊藤氏が主張するような、朝5時頃に伊藤氏が目を覚まして以降の、強姦や強姦致傷、
暴行、傷害のような行為は、まったくのでっち上げであり、そんなことは全くありま
せんでした。ですから、朝、伊藤氏が目を覚ましてからホテル客室を退出するまでの
出来事を、詳しくお伝えしようと思います。
あの朝私は、伊藤氏がトイレに立ち、バスルームのドアをバタンと閉めた音で目を
覚ましました。私は、当日午前11時成田空港発ワシントンDC行きの航空機に乗る 予定でしたので、携帯電話のアラームを午前5時にセットしていたと記憶しています。
アラームが鳴る前だったので、伊藤氏がバスルームに入ったのは、午前5時前という
ことになります。つまり、私と伊藤氏は、午前2時から3時頃の合意の上での性行為
後、2~3時間程度眠ったことになります。
バスルームからは、トイレを流す音や、蛇口からの吐水音が聞こえてきましたが、
伊藤氏がシャワーを浴びていたかは分かりません。ただ、伊藤氏は、身支度をしてい たようで、暫くの間、バスルームを使用していたことを覚えています。その間、私は、ベッドに横になったまま、軽くまどろんでいました。
暫くすると、伊藤氏が、バスルームから出てきました。
驚くべきことに、伊藤氏は、全裸のままで下着すら付けていませんでした。私は、
いくら昨晩に関係をもった仲とはいえ、男性である私の前で、バスタオルなどで体を 隠すこともなく、全裸で普通に歩いている様子を見て、「アメリカ生活が長いとこう なるのか。」と違和感を覚えました。その後、伊藤氏が「ブラウスが生乾きなんです が、Tシャツみたいなものを貸してもらえませんか?」と言ってきたので、「それで 裸で歩いていたのか。それにしても大胆だな」と思いました。
(この陳述書では省略されていますが、パンツがないと騒いで、全裸であちこち探しまわっていたそうです)
この時、伊藤氏の髪は、綺麗に整えられていました。バスルームの中で、時間をか けて髪を整え、帰り支度をしていたのだと思います。ホテルに入った時と、出ていく 時とで、伊藤氏のヘア・スタイルが異なっていることは、防犯カメラの映像からも明 らかです。ホテルを出る前に髪をしっかりと整えていたのです。
原判決のように、午前5時頃強姦致傷の被害に遭い、逃げるようにホテルの部屋か ら退出したとするのであれば、伊藤氏は、いつ自分のヘア・スタイルを整えたという のでしょうか。髪型一つとっても、原判決が如何におかしいかお分かり頂けると思い ます。
トイレから出てきた伊藤氏は、私にTシャツを借りたり、世間話をしたりしながら、 身支度をすませ、6時前には部屋を退出しました。伊藤氏が部屋を出てしばらくして、客室内に見慣れぬ鞄を見つけたため、私は伊藤氏が忘れていったものと思って電話をかけました。この鞄は、あとで分かったことですが、酩酊状態の伊藤氏が、寿司店の 荷物置きから持ち出してしまったものでした。ですから、電話の会話では、私が鞄の 色や形などに関して口頭で伝え、伊藤氏は「そんな大きい鞄は、持っていなかったと 思うんですけどねぇ」「山口さんのものでもなければ、誰のものでしょう?」などと、
ごく普通にやりとりが行われました。この事は伊藤氏も認めています。そして2日後 には「無事ワシントンへ戻られましたでしょうか?」というメールを私に送ったので伊藤氏が現在主張しているような、強姦や暴行などの激しい犯罪被害を受けていた のであれば、レイプ犯のTシャツを自ら着たり、電話でごく普通に応対したり、「無 事ワシントンへ戻られましたでしょうか?」と私を気遣うようなメールを送る事など ありうるでしょうか?一つ一つの客観的事実を見ていけば、伊藤氏の主張は、矛盾だ らけなのです。