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喜一聴取書

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「喜一」聴取書

                              乙第84号証

                 聴取書

                 「喜一

令和2年3月19日 (木)14時00分から14時45分までの間、上記飲食店「鮨の喜一」において、当職らは上記の者から次のとおり聴取した。

1 来店時の状況

(1)4月3日夜に、山口敬之さんと伊藤詩織さんが当店にいらっしゃった時の様子について、自分が憶えている範囲でお話しします。


(2)当日の予約時間ですが、山口さんは午後8時頃に予約していたと思います。午後9時過ぎというのはないと思います。山口さんと伊藤さんは、午後11時過ぎ頃までいました。いつも山口さんは、予約してから来店します。当店は2軒目で利用されることが多く、いつも午後8時から9時頃に来店することが多いです。

2 飲酒量について

(1)4月3日夜の来店時は、山口さんと伊藤さんの2人合わせて、6,7合は飲んでいました。当店で使用している日本酒用の酒器は、上の開いた口から入れた日本酒の分量が目で見て分かる形状の容器で、いつも横の注ぎ口との境目の所まで一杯に入れれば大体1合(180 ml )近くになるので、その分量でお客様に出しています。

【ここで当職らが、被聴取者から提示された「鮨の喜一」で使用している日本酒用の酒器の容量を計測したところ170mlであった。】
当日、山口さん達にお出しした日本酒の銘柄までは、もう5年近く前のことなのでさすがに分かりませんが、現在、レギュラーで置いているのが、「ありがとう」、「壱の越州」、「参の越州」、「底抜け」と「久保田」です。その時だけ置いている銘柄もあります。お客様から日本酒の注文があると、当店側で、銘柄がダブらないように適当に見繕って出しています。その時だけ置いている銘柄もあります。

3 食事量について

当日、山口さん達は、つまみはほとんど食べていませんでした。当店で滞在された時間の終わりの方で、1、2本の巻物(お新香かかんぴょうだったと思います。)を頼まれてお出しし、 2人で食べていました。伊藤さんがトイレに行く前であったか(10時前)、後であったか(10時半以降)は憶えていません。

4 来店中の2人の様子

(1)来店時には、伊藤さんは飲んで来たのが分かりました。山口さん達は、カウンター席の一番奥の2席に、2人で並んで座っていました。2人とも日本酒を注文し、その他のお酒は飲んでいないと思います。途中からは、伊藤さんが、自分で日本酒を注文し始めました。伊藤さんの方が山口さんよりも飲んでいました。

(2)午後10時前頃のことでしたが、伊藤さんは裸足で店内を歩いていて驚きました。午後10時頃になって、伊藤さんは「もう一本。」と日本酒を注文してトイレに立ちました。山口さんは、「まだ飲むの?」、「飲むなら付き合うけど・・・」と帰りたそうな雰囲気でした。その時刻頃から、山口さんは、当時当店で働いていた店員(私の甥)と話し込んでいました。午後10時30分頃、店員が、トイレに行った伊藤さんが戻ってこないことに気付き、山口さんと店員がトイレに様子を見に行きましたが、トイレで座り込んでいたそうです。店内に戻ってきた伊藤さんは、元のカウンター席ではなく、別のお客様の隣のカウンター席に座り、そのお客様と話し始めました。 当時、タレントのさかなクンがマネージャーらしい人ともう1人を連れて来店し、私や山口さんと話していたのですが、伊藤さんがトイレで発見されて店内に戻ってきた時刻頃には、さかなクンは帰っていました。

(3)伊藤さんがトイレから出て10分くらいして、別のお客さんと話し込んでいた伊藤さんに対して、山口さんが、「俺、先に帰っていいかな?」と言っていました。私は、来店した山口さんから「明日アメリカに帰る」と聞いていたので、山口さんの伊藤さんに対する上記の発言を聞いて、(山口さんは)「早く帰りたがっているのだ」と思うと同時に、(伊藤さんを)「置いていかれると困る」と思いました。結局、山口さんが伊藤さんを連れて帰ってくれて良かったと思いました。

(4)午後11時過ぎに、お勘定を済ませて2人は帰りました。支払は山口さんがカードで決済していたと思いますが、どのくらいの料金であったかはよく憶えていません。当店を出るとき、伊藤さんは、かなり酔ってはいたが、ベロンベロンとか、フラフラといった様子ではなく、しっかりとした様子で、普通に店を出られました。

5 その他

(1)4月3日の事については、若い女性が自分で注文して大量に日本酒を飲むことは珍しいので、印象に残っていました。最後に上がりのお茶を出すことが多いのですが、この時は、上がりを出す雰囲気ではなかったので、おそらく出していないと思います。

(2)山口さんとは、20年以上の付き合いになります。当店をご利用いただくのはいつも2軒目で、多くの場合は夜8時から9時頃に来店されます。来店時には、必ず予約を頂いています。通常、山口さんは当店に2人連れで来店し、2人で合計5、6合程度飲むことが多いです。山口さんもお酒が強いお客様という印象です。

(3)今回の山口さんと伊藤さんの事件は、高輪警察署の刑事が訪ねてきたことで知りました。1回目は、男性刑事2人で来て、2回目は女性刑事2名が来ました。女性刑事からは、「(その時いた)客を教えてほしい。住所等も教えてほしい。」と言われたので、分かる範囲で答えました。当日、山口さんと伊藤さん、さかなクン達以外で、同じ会社に勤めるサラリーマンの人たちが数名で来店されていましたが、そのうち1人の若い男性の所持品であるバッグを伊藤さんが間違えて持ち帰ってしまうという出来事がありました。そのバッグは、警察が事件があったというホテルから回収し、本人に直接返還したと警察の人から聞いています。